勤務先が倒産した後、どうやって生活するのか
勤務している会社が倒産してしまったら、まず最初に心配しなければならないのが、自分の生活費をどうするかということでしょう。
私の場合、妻と二人の子供がいました。しかも、妻は専業主婦でしたから、稼ぎ手は私一人です。それなのに私の勤務先が倒産したのですから、目の前は真っ暗です。
勤務先が倒産した時、一番の心配は自分の生活費をどうするか
いろいろと悩んだ挙句、やはり、最悪な事態を考えておかなければいけないだろうと思い、弁護士さんに、自己破産の相談をすることにしました。
本当に自己破産するかどうかはさておき、一つの方法として、頭に入れておきたいと思いました。
勤務先が倒産した時、私が抱えていた借金は、住宅ローンと車のローン、それに、上の子が大学生でしたから、学費ローンも借りていました。なにしろ、長女が通う大学は、私立の理系でしたから、学費だけでも年間150万円かかっていて、とても貯金だけでは賄えなかったのです。
特別な資格も無い私が、50歳で転職して、これまでと同じ給料がもらえるとは思えませんでした。そこで、もしも借金が無くなれば、再就職で給料が下がっても、何とかやって行けるのではないか。そう考えて、自己破産について、弁護士さんに相談しようと思ったのです。
住宅ローンが有ることによって可能な生活再建の方法
相談した結果、とても良いことを教えていただきました。
その内容は、住宅ローンだけを残して、それ以外の借り入れを債務整理してしまうという方法です。
つまり、住宅ローンはきちんと払います。しかし、それ以外の借り入れは払えません。という方法が有ると教えていただきました。この方法は、住宅ローンが有る人にしかできないのだそうです。この点は、とても重要だと思います。
重要なポイントとして、今後も住宅ローンを支払って行けるという根拠が必要なことです。これは、再就職が決まって、その収入で払うということが言えれば大丈夫です。
また、再就職が決まっていなくても、早急に再就職先を決めますという程度でも良いらしいのです。
自己破産をすれば、住宅を手放すことになるので、せっかく長年に渡って支払い続けてきた住宅ローンも無駄になります。
もちろん、この方法を使うと、住宅ローン以外は債務整理となるので、クレジットカードが使えなくなるなど、多少の不便が有ります。
それでも、この方法なら、これまで通り自分の家に住み続けながら再起を図れます。
私は、この話を聞いて、心の中のもやもやが、少し晴れたような気がしました。
自己破産を考える前に
最後に、一つだけ教訓めいたお話しすると、もしもお金に充分な余裕が有ったとしても、いざというときのために、住宅ローンは繰り上げ清算などはしないほうが良いということだと思います。
今回は以上です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。